活動のきっかけ

あなたが感じるその「不安」
私も一度、経験しています。

少しだけ、ソシオエステを始めるきっかけになった
昔の私のお話する時間をいただけませんか?
私が抱えていた問題を、今あなたが抱えているかもしれません。

息子と歩んだ闘病生活

10年ほど前に息子が急性骨髄性白血病にかかり、1年に及ぶ闘病生活を送っていました。たくさんの方のお力添えにより、今は寛解しておりますが、息子の闘病生活は過酷なものでした。

当時、何が何だかわからないまま治療を繰り返し、食事を摂ることベッドから起き上がることも出来ない。そんなぼろぼろの姿の息子を目の当たりにしながら、何もする事が出来ない。
私がお医者様のように治療が出来るわけでもありませんし、息子の苦しみを背負うことも出来ません。助けたくても自分のできる事がないもどかしさと、無力さを思い知らされたのです。

同室になったお母さんの中には、看護疲れでうつのような状態になられた方もいらっしゃいました。きっと、思いつめていらっしゃったのでしょう。
いっしょに病気に立ち向かう事の難しさを見せつけられ、私自身も不安でいっぱいでした。・・・一番つらく、不安なのは、病気をしている息子であるはずなのに。

当時、私が息子のためにできる事は、ただ背中を擦り続ける事しかありません。
それでもずっとさすり続けていると、一瞬だけ“ほっ”とした表情を見せてくてることがあったのです。その顔が見たくて、私はその時息子にできる事をしていきました。

ソシオエステと患者様との出会い

そんな中、フランスのソシオエステティシャンの活動を知ることとなります。
これまでもエステティシャンとして仕事をさせていただいておりましたが、その活動は息子と歩んだ闘病生活で痛感していた『悲しみや苦しみも含めてケアをしていく』という体だけではなく、心のケアも行っていくという事をすでに行っていたのです。
美しくなるためだけでなく、心から元気になる新しいエステの考え方に私は心をつまされました。

その後、ソシオエステティックの資格を修め、活動を始めて様々な方にお会いしてきました。

・精神疾患を抱える方
・会社のストレスで肌がぼろぼろになられてしまった方
・ダイエット入院中に同室になった末期がんの方々
・インターフェロンの治療中に施術を受けたいとおっしゃられた方
・がんセンターに入院中でも、化粧品を購入したいおっしゃられた方

病気だけでなく、様々な悩みを抱えて苦しむ方々にお会いしてきました。

そんな方々とまっすぐ向き合っていくことで見えてきた事、感じる事がたくさんありました。改めて痛感したのは、やはり患者さんだけでなく周りの協力が必要だということ。私は少しでも患者様や支えていらっしゃる方の不安を軽くするお手伝いをしています。

あなたに
生きる喜びを感じてほしいから

息子の病気も、周りの方々の手助けなしでは寛解することは出来なかったことでしょう。不安な闘病生活や介護、社会生活の中で一瞬でも痛みや悩み、苦しみを忘れてほしい。自分らしく、体だけでなく心も健康に生きていただきたい。
息子の闘病生活の中で、助けていただいた感謝の気持ちを私たちの“できること”でたくさんの方にお返しし、お力になることが出来るよう、この活動に取り組んでおります。
一人で痛みや不安を抱え込まないで、いっしょに向き合っていきませんか?